“望外”の守護神化にドジャース幹部は何を思う? 快投続きで信頼回復する佐々木朗希の近未来「来年から先発として復帰させる」
マウンド上で自信たっぷりの投球を披露し続ける佐々木(C)Getty Images
激闘が繰り広げられているメジャーリーグのポストシーズンから事実上の抑えに配置転換された佐々木朗希。その存在感が頼もしい。
順風満帆なルーキーイヤーを送ったわけではない。5月中旬から右肩インピンジメント症候群で負傷者リスト(IL)入った佐々木は、一時ノースローでの調整を余儀なくされるなど長く厳しいリハビリを消化。右肩の不安も癒え、さらに投球フォームにもメスを入れた23歳は、ようやくレギュラーシーズン終盤にチームに合流。そこからは中継ぎとして奔走している。
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クローザーに抜擢された今ポストシーズンでも、5登板(6イニング)で防御率1.50、WHIP0.67、被打率.105と圧巻のパフォーマンスを見せている佐々木。入団当初から先発ローテの一角を担うと期待された“怪物”のリリーバーとしての戦力化は、まさに「望外」の結果と言えよう。
実際、短期決戦における限定的な措置とはいえ、クローザーとして声価を高めた佐々木のパフォーマンスには、球団幹部も脱帽する。佐々木獲得に尽力したブランドン・ゴームズGMは、MLB公式ネット局『MLB Network』のインタビュー内で「ササキと契約した時、今のようなブルペンでの役割を担うと予想していたか」と問われ、次のように切り返している。
「正直に言えば、ノーだ。全く予期していなかった。今シーズンのロウキには波があった。そんな中で彼は『とにかくチームに貢献したい』という姿勢を見せてくれている。ロウキの才能は、もう誰もが知っている。故障から復帰して、体力をつけながら調整していくにつれて、彼がこれまで見せてきたような『大物』らしいプレーが見られるようになったのは嬉しいね」






