ぶつかった高き壁をどう乗り越える? 実戦復帰が見えた佐々木朗希の“現況” 追い求めるのは「メジャー仕様の肉体」

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 メジャーの壁にぶつかり、課題克服に向き合った。そんな暗中模索の日々で佐々木は着実にステップを踏み出そうとしている。レギュラーシーズンの後半戦が始まった現地時間7月23日には、デーブ・ロバーツ監督が「ロウキは土曜日にもう一度ブルペンで投げた後、アリゾナで打者と対戦する予定だ。その後に復帰へ具体的な見通しが立つと思う」と明言。ついに実戦復帰の目途が立ったとしたのだ。

 興味深いのは、ロバーツ監督が佐々木の“グレードアップ”に言及した点だ。復帰時期を8月下旬に据える指揮官は、「投球動作も安定してきたと聞いているし、筋力もついてきた」と指摘。そして「復帰まで時間は限られているが、戻ってくる時には競争力がある状態になっている必要がある。そういう意味で、今の進捗には満足している」と強調した。

 ノースローでの調整が続いていた時期を考えれば、かなりの進歩だ。さらに「筋力もついてきた」という言葉には、佐々木がメジャー仕様の肉体を手に入れつつある現状が伺える。

 リハビリとともに、肉体も進化させる怪物には、米メディアも興味津々である。ドジャースのありとあらゆる情報を発信している専門メディア『Dodgers Nation』は「ササキの復帰については慎重な見方もある」とした上で「すでにブルペンでは90マイル(約144.8キロ)を超えるボールを投げており、その才能と実績を考えると興奮は隠せない」と期待を寄せた。

 産みの苦しみの中で、佐々木は何を掴むか。ポスティングシステムを決意した直後にロッテ公式サイトで「マイナー契約から這い上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」と語った若武者の真価が問われている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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