ド軍が熱き首位攻防戦を繰り広げる裏で積む“マイナー修行” メジャーの壁に当たった佐々木朗希の「今」を米記者が説く
マイナーで研鑽を積み続ける佐々木(C)Getty Images
チームが熾烈な地区優勝争いを続ける中で、“怪物”はマイナーで淡々と調整を繰り返している。ドジャースの佐々木朗希だ。
今年5月中旬に「右肩のインピンジメント」が判明して本領を発揮する間もなく負傷者リスト(IL)入りを余儀なくされた佐々木。そこから約3か月に渡るリハビリ期間を費やし、メジャーリーグの壁にぶち当たった己の見直しを徹底してきた。
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ドジャースが“宿敵”パドレスとの首位攻防戦を繰り広げる中、戦力として加われないことに少なからずもどかしさはあるだろう。しかし、すでにマイナーでの実戦登板も消化している佐々木に対して球団首脳陣は「まだ足りない」と言わんばかりに成長を促している。
とりわけチームが懸念点として挙げているのは、球速の低下だ。NPBでの過去3年間の平均球速も158.4キロ、159.1キロ、156.0キロを記録した佐々木の4シームは、今月20日に行われた球団傘下3Aでのタコマ戦では平均96マイル(約154.5キロ)にダウン。最速も、彼を怪物たらしめてきた100マイル(約160.9キロ)に及ばなかった。
ゆえにドジャースは、即座に佐々木をメジャー昇格させるという意図を示していない。それはデーブ・ロバーツ監督が「もっと(球速は)上がっていく必要があると思う」と公の場で要求するところからも一目瞭然である。






