燕新星、22歳内野手は「希望の光」 敵将、阿部監督を苦笑させた「ビッグプレー」に最後はサヨナラ…異色の経歴も話題に

2年目内野手の伊藤が大きな仕事をやってのけた(C)産経新聞社
ヤクルトは20日の巨人戦(神宮)に延長10回、劇的なサヨナラ勝ちで3-2と勝利、連敗を5で止めた。ニューヒーローも話題を呼んでいる。
先発したピーター・ランバートは6回を8安打8三振2失点と粘投。打っては「3番・三塁」で先発出場した茂木栄五郎が初回にカイル・ケラーから1号2ランをマーク。茂木にとっては移籍初アーチとなった。救援も無失点リレーを続け、さらなる打線の援護を待つ。
【動画】この打撃を待っていた!ヤクルト茂木が移籍後、初アーチを放ったシーン
迎えた2-2の10回2死二、三塁の好機。この日、6回の代走から途中出場でプロ初安打を放っていた2年目内野手の伊藤琉偉が6番手、戸田懐生の2球目のスライダーを捉え、左翼フェンス直撃のサヨナラ打を放った。
ベンチから飛び出すナインたち。歓喜のウォーターシャワーを浴びた伊藤はお立ち台で「自分はムネさん(村上)だったり、和郁さん(丸山)の代わりで、自分が代わりになれるかわからなかったんですけど、なんとかチームに貢献できるようにと思って打席に入りました!」とチームに怪我人が相次いでいる状況も受けて、強い気持ちで打席に入ったと語った。
伊藤は8回の安打が自身のプロ初安打、また守備でも2-2の10回一死、泉口友汰の二遊間を抜けそうな当たりをダイビングキャッチ。正確なスローイングでアウトを奪う好守を見せた。これには敵将の阿部慎之助監督も"あれ捕られたら、仕方ねえな"と言わんばかりの苦笑いするシーンが中継カメラに映し出された。