韓国撃破に繋がった森下翔太の“ふた振り” 侍打線に勇気を与え、相手の息の根を止めた「4番の働き」【プレミア12】

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 シーソーゲームの様相を呈した試合は、6回終わって4-3と日本が1点リード。息が詰まる展開に終止符を打ったのは森下だった。7回1死一塁から2ランを放ったのだ。

 森下の打席から韓国は右腕のチョン・ヘヨンを登板させた。こちらも真っ直ぐとスライダーが持ち味の投手だ。

 当然ながら初見の投手だったが、森下は初球から外のスライダーを思い切り振っていき、2球目以降はコースの出し入れを慎重に見極めていく。そしてカウント2-2から、5球目にやや甘く入った真っ直ぐを逃さず、森下はフルスイング。左中間スタンドへライナー性の本塁打をぶち込んだ。

 まさしくこれが4番打者に求められる働き。相手の息の根を止める「ひと振り」。レギュラーシーズン中に何度も見られた虎の背番号1の躍動が大一番でも見られた。

 大会はまだまだ続く。16日夜には地元・台湾(チャイニーズ・タイペイ)との「全勝対決」に臨む。今大会ここまで打率.714、長打率1.429、OPS2.206と文字通り絶好調の森下を中心にした若き侍打線がプレッシャーを跳ね除ける姿に期待だ。

[文:尾張はじめ]

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