「我々の心情を誰が理解できるか」開幕100日を切って米国開催に広まる疑念 イラン会長が怒りの訴え「サッカーを楽しむのは苦痛」【北中米W杯】
W杯出場への疑念が広まっているイラン代表(C)Getty Images
果たして、無事に開催されるのか。開幕まで3か月となった北中米ワールドカップ(W杯)は、国際情勢の変化によって、懸念が強まっている。
現地時間3月1日から始まったアメリカとイスラエルによる軍事攻撃を受け、2026年ワールドカップへの出場権を獲得しているイランの参加が危ぶまれている。同国のサッカー連盟で会長を務めるメフディ・タージ氏は、国営放送『IRIB』において、「アメリカからの今回の攻撃によって、我々がワールドカップに希望を持つのは難しいものとなった」と強調。多くの死傷者を生んだアメリカでのW杯に絶望的な見解を示している。
【関連記事】揺れるW杯開催 米国の攻撃を受けてFIFA関係者も混乱 イラン・サッカー連盟会長は本音吐露「希望を持つのは難しい」
カナダ、メキシコ、そしてアメリカ。史上初となる3か国共催の大会は、ホスト国の一つが出場国と軍事衝突状態に入るという前代未聞の状況下で迎えようとしている。今回の軍事攻撃を「正義」としているドナルド・トランプ米大統領は、米メディア『Politico』のインタビューで「(イランが出るかどうかは)全くもって気にしていない。イランはひどく敗北した国で、彼らは燃料切れ寸前だ」と明言している。
ホスト国からの好意的ではない発信は、驚き以外の何ものでもない。トランプ大統領の言動に対して、母国サッカー界の惨状を目の当たりにしているタージ会長は、イラン・メディア『Varzesh3』で「空襲が始まり、続いている現時点で、我々の代表がアメリカに上陸して、ワールドカップの試合ができるかは全く分からない」と断言。深刻な被害に遭っている国民の感情を慮った複雑な想いを発信している。
「開催国が参加国を武力で攻撃する前代未聞の事態が起きてしまったんだ。今も爆撃音が聞こえる状況でボールを蹴ることが果たして可能なことなのか。それは私にも疑問だ。アメリカに渡ってサッカーをしなければならない我々の選手たちの心情を誰が理解できるだろうか。







