NPB復帰登板を飾った藤浪晋太郎の今後の「課題」は? 近鉄元OB、佐野慈紀氏の考察「1番の球が抜ける要因は…」

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藤浪は復帰登板となった17日の中日戦で笑顔もあふれた(C)産経新聞社

 野球評論家の佐野慈紀氏が現在の野球界を独自の視点で考察する「シゲキ的球論」。今回は中日戦に先発し、NPB復帰を果たしたDeNA・藤浪晋太郎にフォーカスを当てる。

 藤浪は8月17日の中日戦(バンテリンドーム)に先発登板。この試合では中日打線が「左オーダー」を組んできたことも話題を呼んだ。

【動画】1059日ぶりのNPB復帰登板!藤浪晋太郎の154キロをチェック

 そして藤浪自身も5回5安打1失点、5奪三振、最速156キロの速球を軸に変化球とのコンビネーションも冴え、"合格点"の投球内容。勝ち星こそ付かなかったがしっかりとゲームを作った。

 佐野氏は「ボールが抜けるのは本人も分かっている。右打者がいたほうが藤浪もプレッシャーになるんですよ。それが全員左打者だったら、思いっきり投げられるじゃないですか」と結果として、中日の左オーダーは右腕を助けることになったと見る。

 さらに投球内容に関しては「メジャーにいた時とそれほど変わっていないですね。本人が次の登板にどう備えるかが注目です」と指摘。

 ただ緊張の復帰登板でしっかりとゲームを作ったのは評価に値するところ。

 「初戦にしっかりと結果を残せたのは本人も安心しているでしょうね。次のゲームからは相手チームも左打者ばっかりということもないでしょう。どういう風な登板になるのか楽しみになりましたね」と続けた。

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