「首脳陣おおらかですよね」シーズン5位、借金20で終了 新井広島の巻き返しに必要な"視点"とは?近鉄OB、佐野慈紀氏の考察「ケツを叩くような厳しさがあってもいい」
そして最終的に借金20に沈んだ広島には「打線で目立ったのは小園とファビアンぐらいかな。ただ、ポテンシャルの高い選手はいろいろといるので、それをいかに形にできるか。去年チームが良かった時にはその形が機能していた」とコメント。
来季に向けた巻き返し、チームの引き締めには「新井監督の性格もあるし、ヘッドの藤井コーチも良く知っているんですけど、いまはやっぱり首脳陣おおらかですよね」と言及。
「ポイントポイントでピリッと締めるような。怖さを出すというより、厳しさを出す」「結果が出てない選手に厳しくするのはだれにでもできること。ではなくて、結果が出てても『気を抜くなよ』『こういうところをスケールアップしていこう』とケツを叩くような厳しさがあってもいいと思いますね」と伸び盛りの若手も多いことで、覚醒を促す声がけも大事とした。
そして来季は主砲の村上宗隆もメジャー挑戦で抜けることが確実となっているヤクルトには、勢いを取り戻すことを求めた。
「ヤクルトの池山新監督はアニキ肌。僕は一言でいうと”イケイケのヤクルト”が見てみたい。細かいことを気にせずに元気のあるチームを見たいです」とキッパリ。今季は主力に故障者も多く、シーズン前半から下位に低迷。村上がシーズン途中から復帰、56試合で22本塁打と持前の長打力を発揮したが、来季はその村上もいない。
フロントに対しても「あとはオスナ、サンタナもいい選手ですが、ドでかい一発打てる外国人選手が見てみたいですね」と新監督となることで"ご祝儀補強"も鍵を握るとした。
Bクラスに終わった球団にとっては、ここからがもう一つの戦い。監督、ナインたちもこの悔しさを生かした秋季キャンプの取り組みも注目されそうだ。
【さの・しげき】
1968年4月30日生まれ。愛媛県出身。1991年に近鉄バファローズ(当時)に入団。卓越したコントロールを武器に中継ぎ投手の筆頭格として活躍。中継ぎ投手としては初の1億円プレーヤーとなる。近年は糖尿病の影響により右腕を切断。著書「右腕を失った野球人」では様々な思いをつづっている。
【関連記事】DeNA三浦監督勇退で浮上する次期監督問題にX反応 「緻密な野球が見たい」で待望論が沸き起こる「有力OB」「外部招へい」
【関連記事】日本球界復帰表明の前田健太 「広島カープがプロキャリアを締めくくるのに最適な場所になるだろう」米メディアが展望
【関連記事】55号&防御率2.87の衝撃事実でMVPは“当確”の声 大谷翔平の異次元成績に米震撼「間違いなく再び満場一致で獲る」






