「あり得ないと自分でも思っている」引退表明の川端慎吾、自らも驚愕した「.366」――“代打稼業”の重圧、漏らした本音
それでも「1打席でなんとかしないといけない。メンタルの部分が大きい。気持ちでなんとか『H』ランプを灯すだけですね」と気持ちを奮い立たせていた。
ファンは、川端のことを「代打の神様」として大きな期待を寄せた。21年に残した代打成績は否が応でも基準となる。そんな記録を生み出したことに「あり得ないと自分でも思っている。何かがあったんでしょうね」と、驚きとともに振り返っていたのが忘れられない。
ただ、川端本人が「あり得ない」と口にした偉大な記録は、腰の痛みとも闘いながら、苦心して挑み続けた勝負強さの証しだ。
チャンスの場面、川端の登場曲が流れると一気に球場のボルテージは上がる。神宮のファンは背番号「5」の雄姿をずっと胸に刻むはずだ。
[文:別府勉]
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