「有効な球種はカーブだけ」防御率6.98、小笠原慎之介が突きつけられた現実 メジャー定着へ求められるものとは?
小笠原は苦しんだこの1年を糧にできるか(C)Getty Images
来季もメジャー定着に向け、多くの試練と向き合うことになりそうだ。
ナショナルズの小笠原慎之介は加入1年目の今シーズン、故障などもあり序盤はマイナー生活が続いた。7月にようやく公式戦デビューを果たすも結果が伴わず、わずか2登板でメジャーの舞台を離れている。
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トレード期限が過ぎた8月、再昇格を果たした小笠原はリリーフへと配置転換となり、シーズンの終わりまで救援マウンドに登り続けた。最終成績では、23試合(先発2試合)に登板し、1勝1敗1ホールド、防御率6.98という数字で1年目を終えている。チーム全体が低迷したシーズンだったものの、個人のスタッツとしても、やはり不本意な内容だったと言わざるを得ない。
ナショナルズとは2年契約を結んでおり、2026年にさらなる飛躍を期すことになる小笠原。だが、球団地元メディア『masn』による、日本人左腕の来季展望も決して明るいものではない。
同メディアは、小笠原のナショナルズ2年目について、「開幕ロースター入りやシーズン中の再昇格を勝ち取るには、相当なアピールが必要になる」などと断じている。
その上で今季のパフォーマンスを振り返っており、「当初から懸念されていたのは『このレベルで通用する球威があるかどうか』だったが、結果的にその不安は現実のものとなった。彼の平均91.1マイルの速球はメジャー打者に打ち込まれ、被打率.351、被長打率.579という厳しい数字を残した」と説明。






