再び被弾で6敗目も、藤浪晋太郎が示した成長の兆し 「球威があった」100マイル連発と無四球投球で評価も改善!?
また、米スポーツ専門局『CBS Sports』は「フジナミはまたしても無傷ではいられなかった」と分析しつつ、「ただ明るい面はあった。4試合連続で四球を与えなかったうえに、長打を打たれたのは2.1イニングぶりだった」と評価した。
1年325万ドル(約4億3900万円)+出来高と阪神時代から大幅に年俸が上がる形で迎えられた藤浪。それだけに失点が続く現状では、冒頭のような批判的な声は拭い去れない。ただ、アスレティックス首脳陣が制球面の問題に目をつむっても、図抜けたパワーピッチングに魅力を見出していたのは間違いない。
それは首脳陣のコメントからも滲み出ている。4月に地元紙『Daily Democrat』の取材で「自信をつければ勝てるようになる」と断言していたスコット・エマーソン投手コーチは、「フジナミはフジナミであればいいんだ」と吐露。そして、29歳の剛腕が秘めるポテンシャルに期待を寄せた。
「彼のボールはメジャーリーグで通用するだけのエリートなレベルにある。あとはプレートに対して方向性を保って、良質なストライクを投げることに集中し続けることが大事になる」
メジャーリーグ史上最低のシーズン134敗ペースと不振を極めるチームで、試行錯誤を繰り返しながらも、藤浪は少しずつ大器の片りんは見せつつある。今後もオープナーでの起用が続くとみられるなかで、どれだけ改善していけるかは興味深いところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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