100マイル連発で好打者アルトゥーベも翻弄!藤浪晋太郎の快投に米記者は困惑?「球界で最も謎に包まれた投手」
球界屈指の打者であるアルトゥーベを翻弄した藤浪。その投球内容に番記者も驚いた(?)(C)Getty Images
悩める剛腕は浮上のキッカケを掴むのか。現地5月27日に本拠地で行なわれたアストロズ戦で、アスレティックスの藤浪晋太郎がリリーフ登板。1イニングをわずか11球で三者凡退に抑えてみせた。
【動画】新フォームで好投? 藤浪晋太郎がアルトゥーベを翻弄した投球をチェック
今季の藤浪は開幕から苦しんでいた。この試合まで27.2イニングを投げて防御率12.69、四球率7.81と成績が低迷し、現地メディアで「史上最悪の契約だ」(米スポーツ専門サイト『Sports Keeda』)とも揶揄される内容に終始していた。
そうしたなかでは、別人のような内容だった。チームが3点のビハインドを追った9回にマウンドに立った背番号11は、足の上げ方を2段に変化させた新たなフォームで小気味いい投球を披露する。先頭の8番コリー・ジュルクスを2球目の99.6マイル(約160.2キロ)低め4シームでサードゴロに打ち取ると、続く9番のマーティン・マルドナードは、カウント2-1からの4球目、99.1マイル(約159.4キロ)の4シームを詰まらせてライトフライに打ち取った。
そして圧巻はラストバッターだ。2017年にMVPを受賞した経験を持つ好打者ホセ・アルトューベに対し、100マイル(約160.9キロ)台の4シームを連発。ストライクゾーンを目いっぱいに使いながら真っ向勝負を挑むと、最後はカウント2-2から内角高めにスプリットが決まって見逃し三振に切って取ったのだ。