松山晋也、岩瀬・藤川と肩を並べる「46セーブの偉業」 18年ぶり新記録をかけて元同僚と一騎打ち
冒頭に触れたセーブ記録について、約1か月離脱した上の数字であることに驚きを隠せない。
7月3日までに28セーブを挙げていたが、上肢のコンディション不良で離脱。ファン投票で選出のオールスターを辞退した(※辞退理由の負傷は「右尺骨肘頭疲労骨折」)。そこから8月9日に1軍復帰し、ここまで53試合に登板。46セーブ、5ホールドをマークし、救援失敗はただの1度だけ。防御率1.54、奪三振率12.30の成績も言うことなしだ。
もし離脱がなかったら、デニス・サファテ(ソフトバンク)の54セーブを超えていたか? それは分からないが、身体が決して万全でない中でも最大限のパフォーマンスを見せられているのだから、今の状況がパーフェクトに近いと考えたい。
シーズンは残り2試合。奇しくもタイトルを争うライデル・マルティネスを擁する巨人との連戦だ(9月30日、10月1日)。現在、松山が46セーブ、R・マルティネスが45セーブと松山が1個リードしている。昨季まで同じチームで勝利のバトンを繋いでいた二人が、敵味方となって争う構図は非常にエモーショナルで、当人同士も意識し合うことだろう。
松山が初のセーブ王獲得、そしてリーグ新記録を樹立できるのか。最後の最後まで目が離せない。
[文:尾張はじめ]
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