「選択をせざるを得ない」毎年続く大谷翔平の“MVP”は不公平なのか 元MLB投手が断言する価値「異論があるなら壁に話せばいい」
投打で違いを生み出し、試合を変える男、大谷。彼に対する賛辞が尽きることはない(C)Getty Images
現地時間11月13日、MLBはナショナル・リーグのMVPが発表され、大谷翔平(ドジャース)が3年連続4度目の受賞を果たした。
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各球団の番記者を含む全米野球記者協会(BBWAA)の厳選された記者30人の選考の結果、大谷はまたも“満票”でMVPを手にした。同賞を巡ってはファンやメディアから選出結果に対する異論が噴出するのだが、投打二刀流を再始動させ、メジャーリーグ史上初の「55-62(55本塁打&62奪三振)」をやってのけた男に対する逆風は皆無に等しかった。
まさに“満場一致”のMVPとなった。通算最多762本塁打を放った大打者バリー・ボンズの7度に迫る歴代単独2位となる受賞を数えた大谷の凄みは、米球界の酸いも甘いも知る元メジャーリーガーも語らずにはいられない。
米スポーツ専門局『CBS Sports』の解説を務めた元アスレチックスの投手であるダラス・ブレイデン氏はMVPを伝えた同局の番組内で「ショウヘイ・オオタニはMVPにはもはや議論の余地なんてない」と強調。そして、大谷の“価値”を称えている。
「当初はこんな疑問の声も私の周りにあった。『オオタニが投打二刀流を続ける限り彼はMVPであり続けるのか?』って。『毎年のようにMVPになるなんて不公平じゃないか』という人もいたぐらいだ。でも、これこそが公平の証だと思うし、彼はMVPをより特別なものへとしていると思う。あれだけの才能を目の前にしたらそう選択をせざるを得ない。異論があるなら壁に話せばいいよ。賢いのは彼を称えることだと思うけどね」






