不可能だった「ボンズの7回」を超える 大谷翔平とド軍に残る8年での“可能性”を米記者が説く「ショウヘイに及んですらいない」

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投打で再び違いを生んだ大谷。その1年は新たな歴史を生み出す可能性を切り開いた(C)Getty Images

 通算4度目の満票選出――。表彰前は投票権を持つ記者の「大谷疲れ」が懸念されたが、蓋を開けてみれば、2025年のナ・リーグMVPに輝いた大谷翔平(ドジャース)の戴冠に“異論”はなかった。

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 大谷のMVPの受賞回数は、MLB歴代単独2位となった。同1位に君臨するのは、通算762本塁打の大記録を持つバリー・ボンズの7回。これを超えるには3回と果てしなく遠いようにも思えるが、まさに黄金期を迎えている二刀流スターならば偉業もやってのけてしまうのではないかと期待させる。

 実際、米メディアでも大谷の「ボンズ超え」の可能性に切り込んでいる。

 ドジャースのあらゆる情報を日夜発信している『Dodgers Nation』のダグ・マケイン記者は、大谷が初めてMVPとなった21年からの5年間でのシーズン平均成績が、打率.285、OPS+171、本塁打47、打点104、得点115、盗塁27を記録、WARは(投打合わせて)45.2であったと紹介。「自分が考えるボンズの最高のシーズンは1990年から1994年で、その期間WARは42.9だ」とし、日本の偉才が「上」と説いている。

 ボンズについて「彼を歴史上最も才能のある打者だという人は一定数いる。だが、はっきりと言わせてもらう。ボンズが最高のシーズンを過ごした期間はパワーアップ(禁止薬物を使用)していた」と訴えたマケイン記者は、こうも続ける。

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