“報復”に怒らなかった大谷翔平は「別次元の人」 死球後の神行動に米解説が愕然「品格があった。誰も同じ対応はできない」
大乱闘に発展し兼ねない事態をいさめた大谷の“神行動”には、米球界の不文律を熟知する元スターも舌を巻いた。ドジャースの地元放送局『Sports Net LA』で解説を務めるMLB通算317発の球団OBのエイドリアン・ゴンザレス氏は「ああいう場面では当然ながら感情が昂るものなんだ」と持論を展開しつつ、こう続けた。
「チームに『大丈夫だ』と伝えた彼の対応は品格があった。あの場面では他の誰も同じ対応はできなかったと思う。右肩付近は彼の利き腕でもある。普通なら絶対に当たりたくない危険な箇所だ。それでも彼は自分で相手のやり方を受け入れて、『これで全てが終わる。もう次に進もう』とどう振る舞うべきかを理解していた」
同局の解説を務め、ゴンサレス氏と同様にドジャースのOBでもあるノマー・ガルシアパーラ氏も「あの振る舞いが間違いなく全ての火種を抑えた」と強調。ヒートアップするチームを沈静化させた大谷の冷静を称えた。
「ショウヘイが当てられた一球には間違いなく意図があった。3-0から明らかに彼を狙っていたからね。ドジャース側が起こるのは当然だったと思う。それでもショウヘイの見せた、あの姿勢は立派だった」
試合中の実況でも「我々はまた彼が別次元の人間なのだと思い知らされた。彼の神秘性というか……、彼は本当に凄い。普通であれば、感情が爆発して暴言を吐いているかもしれない。あれは尋常じゃない行動だ。伝説がまた一つ加わったと思う」と絶賛された大谷。聖人君子とも言うべき男の行動への反響はしばらく続きそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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