本当にドジャースは野球を“台無し”にしているのか 他球団幹部が囁く不満に米識者が異論「支払いを渋った結果こそが真の問題」
ゆえにドジャースの1強化を理由にサラリーキャップ制導入を推進しようとする他球団幹部の動きには、疑問の声も上がっている。
メッツの専門メディア『Metsmerized Online』の編集長を務めるマイク・マイヤー氏は自身のXで「念のために言っておこう。レイズがグラスノーをトレードしたり、レッドソックスがベッツをトレードしたりしたようなケース。つまり球団側が選手への支払いを渋った結果こそが野球界の真の問題なのだ」と指摘。さらに「本気でトップクラスの選手を保持しようとしないケチなオーナーたちは、まさに悲劇的だ」と、魅力のあるオファーを出し渋る球団オーナー側の対応を批判した。
また、ドジャースの専門メディア『Dodger Blue』のポッドキャスト番組でホストを務めるジェフ・スピーゲル氏も「ドジャースは他球団がしようとしなかった選手たちに明確な支払いをし、チームへと惹きつけている」と強調。「彼らが抱える選手たちに、どれほど多くのチームに感謝すべきかと思うと笑えるね」と皮肉った。
仮にドジャースが21世紀初のワールドシリーズ連覇を果たせば、戦力不均衡を唱える批判がより強まっていくのは間違いない。ただ、そうした声が、理想的な形で競争力を維持する彼らの勢いを止めるものにはならそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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