大谷翔平を生んだ日本野球の変貌する価値 元MLB戦士が証言した米国内の見方「私の代理人は『向こうは劣っている』と言った」
「私は20歳ぐらいの時に代理人と『日本で2~3年プレーしちゃダメなのか』と話したことがある。野球を深く学べて、新しい文化にも触れられると思ったんだ。でも、当時の代理人からは『そんなことをしたら一生、アメリカ球界から締め出される』と言われたんだ。私は、その後の彼の言葉を今でも忘れないよ。付け足すように彼は『向こうの野球は劣っているんだ』とまで言ったんだ。ところが、私の人生で見てきた中で最高の選手は日本で生まれたんだ」
ダーリング氏が現役生活を送ったのは80年代。当時は今ほど国際的なスカウティング技術も発達しておらず、移籍の自由度も低かった。ゆえに代理人が「アメリカ球界から締め出される」と危機感を募らせたのも無理はない。
しかし、時が経ち、日本の野球を「劣っている」と見る向きは変わりつつあるようだ。
さらにダーリング氏は「私は『打撃が優れた投手がいる』と聞いても、いつも懐疑的になる。なぜなら私自身もそうだったのだが、メジャーリーグの投手と対峙した瞬間に球のスピンや球速に圧倒されるからだ」と強調。大谷がいかに傑物であるかを論じた。
「メジャーリーグで二刀流をやろうとすれば、多くの選手がそうであったように。『これは自分のレベルを超越している』と悟るものなんだ。『あぁ、俺は通用しない』とね。だからこそ、彼(大谷)の偉業は際立つんだ」
衝撃のパフォーマンスから数日が経過しても、称賛の言葉は尽きない。その事実こそ、大谷がアメリカにおいてどれだけの存在なのかを物語っていると言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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