「残念でならない」大谷翔平の米球宴HR競争“辞退表明”が波紋 米メディアはMLBに改善を求める「大谷が出場を見送った。MLBで最も市場価値の高い選手が…」

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「オオタニを責めることは難しい」

 実際、今季はロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)やカル・ローリー(マリナーズ)と人気銘柄の出場が決まった一方で、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)やブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)ら球界屈指のスラッガーたちの出場辞退は尽きない。

 たしかに優勝賞金100万ドル(約1億4500万円)は魅力だ。アメリカン・スポーツのスケールの大きさも感じさせる。しかし、すでに大型契約を締結しているトッププレーヤーにとってみれば、後半戦へのコンディションを崩すリスクは、賞金よりも重視したいものなのである。

 実際、米メディアでも本塁打競争の抱える問題点が指摘されている。野球専門サイト『Fan Sided』は「世界屈指のパワーヒッターであるオオタニがホームラン競争への出場を見送った。現在のMLBで最も市場価値の高い選手が、この一大イベントへの参加辞退したのは残念で仕方がないが、彼の理由を聞けば彼を責めることは難しい」と強調。その上で、現行ルールを始めたMLBのコミッショナーであるロブ・マンフレッド氏の姿勢を追及した。

「オオタニが参加を断わった理由は、MLBコミッショナーのマンフレッドが定めた新しいルールだ。彼の指摘は的を射ている。現在のルールでは、最小限の時間で大量のスイングが必要になる。特に投手として完全復活しようとしている今のオオタニにとって、参加することにまったくの意味がない」

 ちなみに21年に出場した大谷は、参戦後の後半戦で13本塁打(71試合)と失速した過去がある。それだけに、無茶なスイングを続けることで打撃フォームを崩す可能性も考慮したのかもしれない。

 そうした背景をふまえ、「今のホームラン競争には致命的な欠陥がある」と断じた同サイトは、選手が受ける肉体への負担と故障への懸念を提唱。そして「ファンにとっては楽しいかもしれないが1回戦を突破した選手は間違いなく疲れる。全選手が参加を断る理由はわからないが、怪我への恐怖もそのひとつとなっているのは間違いない」とマンフレッド氏をはじめとする、MLB上層部にルール改善を求めた。

「オオタニは二刀流選手としては異例かもしれないが、もはや招待を断ったスーパースターは彼だけではない。現行ルールが選手の参加意欲を削ぐのであれば、何かが間違っていることになる。ロブ・マンフレッドは手遅れになる前に今のフォーマットを修正しなければならない。少なくともオオタニやジャッジが現行方式による怪我を恐れて参加を拒否したことだけで、イベントの運営方法を変える理由としては十分すぎるはずだ」

 これまでに野球人気の復活の重要性を幾度となく公言してきた大谷。そんなスーパースターだけに、おそらくファンの声は耳に届いている。それでも「厳しい」と出場を断念せざるを得ない状況は、間違いなく球界にとって良くはない。選手はもちろん、ファンのためにも、MLBにはルール変更が求められそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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