大谷のMVP争いに新たなライバル?!MLB公式サイトが推すのは地区優勝を争う同地区球団のキーマン
大谷はMVP候補に名前が挙がっている(C)Getty Images
最大のライバルとなるのか。
MLB公式サイトは9日、「今の球界で興味深い5つの物語」と題した特集を掲載した。ホワイトソックスの低迷や、ブレーブスとガーディアンズの失速など、終盤戦にさしかかるメジャーリーグシーンの見どころをまとめたものだが、その中の一つがナ・リーグのMVP争い。大本命としてトップを走るドジャース・大谷翔平の対抗馬として、同サイトが挙げたのがダイヤモンドバックスのケテル・マルテの存在だった。
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マルテは現地7日までの15試合で、10本塁打をマーク。ナ・リーグ西地区3位のダイヤモンドバックスは直近10試合を8勝2敗としており、8日現在で首位のドジャースに3・5ゲーム差と猛追をみせている。その原動力としてチームを引っ張っているのが、1番打者のマルテだ。
同サイトはMVP投票で最も参考にされる指標WAR(Wins Above Replacement)での比較を行った。平均的なレベルの選手と比較してチームの勝利にどれほど貢献したのかを表す指標で、データサイト「FanGraphs」算出のWARを採用。リーグトップが大谷の「5・7」で、次いでレッズのエリー・デラクルスが「5・6」。マルテは「5・3」で2人に続く3位につけているという。
「彼は翔平をつかまえることができるのか?もし彼が翔平に追いつき、ダイヤモンドバックスがドジャースをとらえるか、少なくともそこに近づいたらどうなるだろうか?」
MLB公式サイトはそう投げかけた。マルテが過去にMVP投票で票を入れられたのは、4位に終わった2019年の一度だけ。「しかし、それは変わろうとしている。彼がいるから、ダイヤモンドバックスはワールドシリーズに進出した昨年よりも良くなっているし、彼は今、ピークを迎えようとしている」と急成長ぶりを指摘した。
今季は8日現在で111試合に出場して打率・295、29本塁打、80打点。6盗塁を決めている。OPSは・919とハイレベル。また二塁でのハイレベルな守備も、DH専念が迫られる大谷とは大きな違いを生むポイントだ。守備での貢献度が、大谷と違って大きく加味される。