「もう無視できない」どうした大谷翔平の大不振 地区シリーズ突破の真裏で際立つ打率ゼロ割台の深刻状況「存在感を失っている」
打席内で浮かない表情を見せる大谷(C)Getty Images
偉才のバットから快音が聞こえてこない。現地時間10月9日、ドジャースは本拠地でフィリーズとナ・リーグ地区シリーズ第4戦に臨み、延長11回までもつれ込む一戦を2-1でサヨナラ勝ち。2シーズン連続でのリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。
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チームが快哉を叫んだ中で、どこか蚊帳の外という雰囲気が漂ったのは、レギュラーシーズンからチームをけん引していた大谷翔平だ。「1番・指名打者」で先発したこの日も4打数ノーヒットに終わった背番号17は、この地区シリーズでは打率.056(18打数1安打)、0本塁打、OPS.206、9三振と低迷。ポストシーズン全体でも打率.148、1本塁打、OPS.603と猛打が鳴りを潜めている。
無論、名捕手J.T.リアルミュートを筆頭に、「いつだって爆発する可能性がある」(ロブ・トムソン監督談)としたフィリーズ側の警戒は多分に影響している。しかしながら、デーブ・ロバーツ監督からも「甘い球を仕留めるチャンスを自分で逃している」「どの球を振るのか、どの球を見送るのか、その決断が理想的ではない」と断じられた大谷自身の状況は明らかに芳しくない。
レギュラーシーズンに55発を放ったスラッガーの不振は、ドジャースが勝ち抜く中で、より際立ってしまっている。スペイン紙『Marca』のアメリカ版は「今シーズンを通して、ショウヘイ・オオタニはドジャースを牽引してきたが、プレーオフではまた違った様相を呈している。フィリーズとの地区シリーズではほとんど存在感を失っている」と厳しい見解を示した。






