ノーアーチが続く“最悪スランプ”にハマった大谷翔平が豹変 直近5戦4HRと異次元の「.786」が示す、完全復調の時
ロイヤルズ戦でも確信アーチを放った大谷。(C)Getty Images
投手としての完全復帰に向けた計画が軌道に乗り、大谷翔平(ドジャース)の打撃も復調傾向を見せ始めている。
現地時間6月27日に敵地で行われたロイヤルズ戦で、先頭打者として迎えた初回の第1打席に、右中間へとかっ飛ばす第29号となる本塁打をマーク。直近7試合で4発目となり、今季58発ペースというキャリアハイの“量産体制”を保った。
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もっとも、今月のスタートは最悪だった。6月2日(現地時間)のメッツ戦から自己ワーストの45打席連続ノーアーチ。例年であれば、6月にギアが上がり、本塁打を一気に量産していた偉才のバットからなかなか快音が聞こえない日々が続いた。
無論、相手バッテリーによる最大級の警戒があってのことではある。ただ、不用意にボール球をひっかける凡打が増えていた。実際、長打になる確率が高くなる打球の割合を示すバレル率は15.1%にまで低迷。“スランプ”にハマったかのように打球が思うように上がらない日々を繰り返していた。
どうにもいかない大谷だったが、今季2度目の実戦登板を果たした現地時間6月22日のナショナルズ戦以降で様変わりする。8回にジャクソン・ラトレッジから左中間に一発を放つと、そこから5戦4発。さらに打率.357、OPS1.643というハイアベレージを叩き出し、落ち込んでいたバレル率も25%に上昇した。






