「投手」ではありえない異次元の52号 7戦4HRの大谷翔平は年間70発の伝説打者も超える“領域”に足を踏み入れた
異次元なペースで打ちまくる大谷は、レジェンドたちの“領域”に足を踏み入れた(C)Getty Images
逆方向への一打は類まれな打撃センスを裏付けるようだった。
現地時間9月19日、本拠地でのジャイアンツ戦で、ドジャースの大谷翔平は「1番・指名打者」で先発出場。チームが1点ビハインドで迎えた5回の第3打席で、52号スリーランを放った。
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甘い球を華麗に弾き返した。1-2とリードされて迎えた5回裏の二死1、2塁の得点機で打席に入った大谷は、相手先発左腕ロビー・レイが外角高めに投じた95.5マイル(約153.6キロ)の4シームを捉える。パンッという破裂音のような音とともに弾き出された打球は、高々と舞い上がってあっという間に左翼席に着弾。背番号17は、熱狂するドジャースファンの声援を受けながら悠々とダイアモンドを一周した。
直近7試合で4発目とし、単純計算ながら年間55.7本とキャリアハイペースに乗せた大谷。そのおよそ投手とは思えない凄まじい打棒は、「唯一無二の記録」も生んでいる。野球界のありとあらゆるデータを紹介しているサラ・ラングス記者によれば、年間50奪三振を記録した投手で、52本塁打を放ったのは、大谷だけであると紹介。「野球の神」と称され、キャリアの早熟期に二刀流を続けていたベーブ・ルースですら成しえなかった領域に到達したとした。






