盗塁軽視の意見を吹き飛ばす大谷翔平の「93.7」 打者専任の1年で際立った異能「技術は本当に並外れている」
もっとも、メジャーリーグは、昨年から投手による牽制回数(3回)を制限。さらにベースサイズの拡大など走者有利の傾向が強まっており、大谷の走力を軽視する意見も少なくない。史上初めて40-40を達成したホセ・カンセコ氏が「走者が有利になる方向にすべてが変わった。ルールや投手に対する規制はとても未熟だ」と断じてもいる。
ただ、90%を超える成功率は並大抵のことではない。ドジャース移籍後に走塁面の強化を決断した大谷は、走り方やリード面を徹底的に見つめ直し、大きく進歩してきた。そうした背景を知る米誌『Sports Illustrated』の大物記者であるトム・ベルドゥッチ氏は「適切なカウントで、適切な投球を選ぶコツを彼は心得ている。その技術は本当に並外れている」と称賛している。
メジャーリーグのレギュラーシーズンは残り1試合。大谷がどこまで数字を伸ばせるかは興味深く見守りたい。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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