大谷翔平を“避けた”満塁策で大論争 安打の倍も三振している偉才への戦略に米司会は疑問「自信があるんだったら勝負をしろ!」
MLB公式ネット局『MLB Network』の番組「MLB Now」のホストを務めるブライアン・ケニー氏は「私はレギュラーシーズンであろうと、オオタニを避け、ベッツとフリーマンと勝負をする戦略に好まないし、正当性は感じなかった」と断言。「オオタニを歩かせる決断は、投手に対して、キャリアで一度も受けたことがないようなプレッシャーをかけているようなものだ。ベッツの打席内での自制心は球界最高レベルだ。あらゆる面で彼を優位にしてしまった」とも糾弾した。
さらに「自信があるんだったらオオタニと勝負をしろって話だ」と訴えたケニー氏。だが、番組出演者からは異論も噴出。元メッツのGMであるスティーブ・フィリップス氏は「結局のところ、ドジャースが築いたスター選手が次々に出てくる打線の勝ちだった」と指摘。その上で「オオタニを歩かせる選択には正当性はあった」と反論を展開した。
「失敗の可能性はあるが、満塁にして厳しく攻めるのは一つの手段だ。マウンドのデュランはそれが出来る投手だし、滅多に失敗をしない抑えでもある。もちろん、不調のMVP打者を嫌って、上がり目のMVP打者と勝負をする選択に疑問を投げかけたくなるのも分かる。だが、どちらかの“毒”を選ばないといけない状況だったんだ。それなら私はオオタニを歩かせる方を選ぶ。結果的に失点は1で済んでもいる」
スポーツにおいて“たられば”は付き物。だが、ポストシーズン敗退の憂き目にあったフィリーズだけに、大谷を避けた決断の是非は問われ続けそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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