大谷翔平との“MVP論争”は無意味 元MLB戦士が40発超えの強打者との比較に断言「彼が投手を完全に諦めない限り…」
投打で違いを生み出し続ける大谷(C)Getty Images
レギュラーシーズンも佳境を目前にして、メジャーリーグでは地区優勝争いとともに、個人のタイトル争いを白熱している。
そうした中で小さくない関心を集めているのは、ナショナル・リーグのMVP争いだ。開幕当初は、昨季の“覇者”である大谷翔平(ドジャース)が独走状態に入るかと思われたが、ここにきてフィリーズの大砲カイル・シュワーバーが存在感を誇示。その行方は混沌化しつつある。
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もっとも、大谷の“牙城”が完全に揺らいでいるわけではない。今季から投打二刀流を再開した偉才に対する評価はやはり圧倒的で、シーズン42本塁打、OPS.950と量産体制にあるシュワーバーの打棒ですら比較にならないのではないかという声が根強く存在する。
そんな両雄の比較について「ショウヘイを越えるのは無理」と語ったのは、元MLB戦士のゼイビア・スクラッグス氏だ。MLBの公式ネット局『MLB Network』の番組に出演した際に「二人の差を縮めるには何が必要か」と問われた同氏は、「フィリーズが地区首位にいることを考えても、シュワーバーは間違いなく候補者の一人だ」としつつ、こう論じている。
「ただ、ショウヘイとの差を縮めるのはまず無理だ。なぜなら、怪我とかで投手を断念しないかぎりさ……わかるだろ? 現実的に言えば、彼が投手を完全に諦めるぐらいの事態が起きない限り、差は変わらないよ」






