「非常識」と批判された沈黙が生んだ「極上のエンタメ」 大谷翔平の価値が証明された大混乱の一日
米メディア『The Athletic』などで執筆するケン・ローゼンタール記者は、米YouTubeチャンネル『Foul Territory』で「プライバシーに関しては馬鹿げたレベルに達している。こんなのは必要ない」「ここはエンターテイメント業界でもあるんだ。彼は110億ドルの業界にいて、その業界を代表するスターでもある」と主張。さらに米スポーツ専門局『ESPN』のジャーナリストであるスティーブン・A・スミス氏は、自身の出演する討論番組『First Take』において「ショウヘイが我々に対して取っている行動はとても非常識だ」とまくしたてた。
だが、本当に非常識なのだろうか。確定的とはいえない情報が流れただけで、1万人を超える人々がトロントに向かう飛行機をトラッキングサイトで見つめ、SNSに張り付き、移籍決定の瞬間を待った。瞬間的ではあった球界全体が「大谷一色」と化した。これはひとえに大谷側が秘密主義を貫いた影響と言えるのではないだろうか。これほど価値のある“エンタメ”は、ことオフシーズンにあっては貴重だ。
大谷は「馬鹿げたレベル」の沈黙を貫いていても、球界に十分な貢献を果たしている。大物記者も困惑させたこの日は、彼のスター性が改めて証明された一日であったように思えた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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