大谷翔平の投手復帰前進で再び関心が高まる“大谷ルール” 元ヤ軍捕手は「不公平だ。マジで不公平だ」と異論
現在、MLBで二刀流を続ける選手が大谷しかいないため、まさに大谷のためのルールとも言えるのだが、その在り方には、米解説から皮肉も飛んでいる。米野球専門YouTubeチャンネル『Foul Territory』のホストで、元ヤンキースの捕手であったエリック・クラッツ氏は「二刀流ってのはそれぐらいに難しいもの。それは分かってる」とした上で、こう続けている。
「このルールはドジャースを勝たせるために本格的に整備されたようなものだ。不公平だ。マジで不公平だよ。彼らは何でも手に入れる」
実際、公式戦での導入が始まったのは22年。当時の大谷はエンゼルスに所属していたため、「ドジャースを勝たせるため」というのはいささか無理がある。ゆえに同番組でホストを務めるA.J.ピアジンスキー氏は「二刀流選手が増えないのは彼らのせいじゃない。それだけ彼(大谷)のやってることの実現がほぼ不可能だからだ」と反論。そして、次のようにルールの正当性を唱えている。
「二刀流ルールがあるおかげで、投手13+オオタニという構成が可能なのは間違いない。普通はメジャーリーグでリハビリをさせようと思ったら、別の投手を削る必要がある。でも、このルールのおかげで削らずに済み、誰かのキャリアが守られる」
ここから先、投打二刀流の始動が本格化していけば、“大谷ルール”の在り方はふたたび議論の的となるかもしれない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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