大谷翔平が「DH専任」でMVPを獲る条件を考察 アクーニャ超えには60本塁打の大台が必須?【コラム】

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昨季成績ではMVPの最終選考にも残れない

昨季にナ・リーグのMVPとなったアクーニャ。走攻守で優れた成績を残した彼を抜くのは至難の業とも言える。(C)Getty Images

 今季は投手としての出場なく、さらにDH専任起用となる以上、大谷はそれこそ三冠王になるくらいの圧倒的な打撃成績を残さない限り、MVP受賞は難しい。しかも、ナ・リーグにはライバルとなる強打者たちがひしめいている。

 前述のオッズで1位となったアクーニャは、昨年にメジャー史上初となる「40本塁打・70盗塁(41本、73盗塁)」を達成し、打率も.337で2位となり、大谷と同じく満票でMVPに輝いた。投票で次点だったベッツ(打率.307、39本、107打点)もWARはアクーニャと同ポイントの8.3だった。

 3位はドジャースのフレディ・フリーマン(.331、29本、102打点)で、54本塁打、139打点で二冠王であったマット・オルソン(ブレーブス)ですら、MVP投票は4位止まりだったほどの激戦模様である。なお、4人の並びはWARの数値そのままの順位であり、大谷は打撃成績のみであれば5番手となる。全員が今季も同程度の成績であれば、MVPの最終候補にすら残れない。

 ただし、昨年の大谷は脇腹を痛めたため、9月4日以降は欠場し、年間の出場試合数は135試合だった。故障がなければ、多少休養を挟みながらでも150試合前後は出ると思われる。本塁打をその試合数に換算すると49本になり、WARも7.7まで上がる。ただ、それでもアクーニャ、ベッツ、フリーマンの3人の数値には及ばない。

 では、大谷が今年もMVPになるにはどのくらいの成績が必要だろうか。三冠王は打率面で厳しそうだが、ナ・リーグでは22年間出ていない60本塁打の大台に届けば、相当大きなインパクトを与えられる。

 もしくは、これまで例のない50本塁打&25盗塁はどうか。昨年も44本、20盗塁だったので、こちらは現実味がありそうだ。それに加えてOPSも1位になれば、DHであっても受賞の可能性は出てくるのではないか。

 リーグをまたいでの2年連続MVPは過去に誰もやってのけておらず、ハードルは非常に高い。けれども大谷ならば、軽々と超えてしまいそうな気もする。





[文/出野哲也]

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