なぜ、大谷翔平獲得を見送った? “常勝軍団”ブレーブスGMが告白「自分の組織にとって最善のことをしなければ」
球界屈指のタレントである大谷の獲得を見送ったブレーブス。その理由を球団幹部が赤裸々に語っている。(C)Getty Images
この冬にエンゼルスからフリーエージェント(FA)となり、ドジャースと10年総額7億ドル(約1015億円)の契約を締結した大谷翔平。現球界で「唯一無二」の二刀流を続ける天才の去就は、世界的な話題となった。
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去る11月2日にFA選手として正式に公示されて以来、「6億ドル(約873億4000万円)に達する可能性がある」と言われた大谷の争奪戦は熾烈を極めた。最終的にドジャースがプロスポーツ史上最高額を提示して射止めたわけだが、多くの球団が二刀流スターの獲得を検討したのは間違いない。
名門ブレーブスも交渉期間中にメディアを賑わせた球団の一つだった。4度のワールドシリーズ制覇を経験している常勝軍団は、「ヒリヒリした9月を過ごしたい」と公言してきた大谷にとって“理にかなった”球団でもあった。
しかし、契約実現には至らなかった。なぜ、彼らは争奪戦から離脱をしたのか。米メディア『The Athletic』の取材に応じたアレックス・アンソポロスGMは、「オオタニは素晴らしい選手であり、ドジャースが素晴らしい組織であることは明らかだ」と強調。そのうえで「いつも聞かれるんだ。他のチームがやっていることを追うのか?って。いや、それはできない。自分の組織にとって最善のことをしなければならない」と続けた。