“消極的だった”ドジャースが異例の受諾 大谷翔平の超巨額契約にトレード拒否権が付帯された理由とは?

タグ: , , , 2023/12/25

トレード拒否権を契約に盛り込んだ大谷。その判断はドジャースにとって異例だった。(C)Getty Images

 今オフにメジャーリーグで一大センセーションを巻き起こしたのは、間違いなくドジャースだ。

 常勝軍団は、驚愕の札束攻勢で移籍市場の話題を独占した。現地時間12月9日に大谷翔平と10年総額7億ドル(約1015億円)のプロスポーツ史上最高額の契約を成立させると、7日後にレイズからトレードで獲得していたタイラー・グラスノーと5年1億3500万ドル(約195億7500万円)で新契約を締結。そして、21日にはポスティングでメジャー移籍を狙っていた山本由伸を12年総額3億2500万ドル(約471億2500万円)で獲得した。

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 約1か月で3選手に総額11億6000万ドル(約1682億円)を投資した。これは「この10年間を成功だと思っていない」という勝利を渇望する球団の意欲の表れとも言える。

 怒涛の大型契約ラッシュの中で、とりわけ世界を驚かせたのは大谷の契約だろう。全体の97%に当たる6億8000万ドル(約994億円)を後払いにするという異例の支払い形態となったメガディールは、経済紙などもトピックとして取り上げる規模となった。

 巨額の投資を行った常勝軍団も、相当な決意を示した契約だった。米専門サイト『Dodger Blue』によれば、2014年にアンドリュー・フリードマン編成本部長が就任して以来、ドジャースは選手との契約にトレード拒否権は付帯してこなかったものの、大谷との契約で初めて付帯させた。

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