米球宴に歴史的選出の大谷翔平の“お祭り登板”は「不必要なリスク」 米メディアがド軍に同情「最優先事項は健康状態だ」
ゆえにファンがどれだけ訴えようとも、不用意な登板を彼らは望まない。米メディア『The Athletic』のファビアン・アルダヤ記者は、オールスターでナショナル・リーグの指揮を務めるロバーツ監督が「アトランタで彼の姿を見られるのは、ファンにとっても楽しみなことだろう」と語ったことを伝えた上で、「もともと現実的な可能性はほとんどなかった」と球団の意向を明確にした。
いわゆるお祭りムードもあるオールスター。ゆえに「限定的な登板なら――」と想いを巡らせるのはファンの本音だろう。ただ、ドジャースは長期的に見た上で「大谷を投げさせない」という考えを示した。この反応には米メディア『Clutch Points』も「多くの人が二刀流の天才が全国の舞台でその卓越した投球スキルを披露するのを期待していたが、チームにとっての最優先事項は彼の健康状態だ」と同情。そして、こう読み解いている。
「オオタニがポストシーズン進出を見据えた中では、先発ローテーションと打線の両方で不可欠な存在となっている。だからこそ、ドジャースは彼の出場機会を制限する方針を採用している。彼がこのオールスター戦で投げず、休養とリハビリを優先する判断は、残りのシーズンでオオタニの活躍を最大限に引き出すという、より広範な目標に沿ったものだ。ドジャースは不必要なリスクを伴う注目度の高いエキシビションマッチに彼を急がせるのではなく、徐々に調子を上げていくことに重点を置いているというわけである」
ファンにとってはいささか寂しさもあるかもしれないが、球宴での投打二刀流は、来季以降の“楽しみ”として取っておくべきと言えよう。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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