ジャッジとの比較論は「議論の余地がある」 元エ軍監督が力説した大谷翔平の“価値”「誰もがショウヘイを当たり前のように見すぎている」

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 外野手を務めさせることはなかったが、日本ハム時代の起用法をロールモデルとしたというネビン氏は、「とにかく彼の抱える負担はすごい量なんだ」と指摘。「打者・大谷」の主戦場となっているDHを軽んじる世間の風潮に釘を刺している。

「私はDHを簡単な仕事だと言うつもりは全くない。試合中は精神的にずっと集中を保たないといけないからね。そうした中でショウヘイにはちゃんと自己管理ができる力があった。実際、彼はデトロイトでのダブルヘッダーで、初戦に先発登板して完封勝利を挙げて、2戦目で2本もホームランを打ったんだ」

 さらにヤンキースでのコーチ時代にアーロン・ジャッジをサポートした実績を持つネビン氏は、「それでもショウヘイは別格だ」と力説。そして、こう続けている。

「誰もがショウヘイの凄さを当たり前のように見すぎてるように思う。たしかジャッジにMVPレースで敗れた年の彼は、防御率2.70くらいで、打撃成績もめちゃくちゃ良かったんだ。でも、みんながそれを『普通のこと』と捉えてしまっていたんだ。

 絶対に普通じゃないことなのにね。私が思うに二刀流をやっている限り、他の誰かが同じことをしない限りはショウヘイこそが一番価値のある選手だよ。もちろん私はジャッジのこともリスペクトしているが、二人の評価に関しては、正直に言って議論の余地があるよ」

 普通ではないことを普通に思わせてしまう。その事実こそ、大谷の異次元さを物語っていると言えよう。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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