「笑えるし、本当にありえない」――なぜ母国メディアの大谷翔平との“比較”を嫌うのか? 至宝イ・ジョンフが示す尊敬

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大谷に対する尊敬を隠そうとはしなかったイ・ジョンフ。その言葉の真意とは。(C)Getty Images

 韓国球界の至宝は、日本が生んだ偉才に特別な想いを抱えている。今季からメジャーリーグの名門ジャイアンツに加入したイ・ジョンフが、母国・韓国メディアのインタビューで大谷翔平(ドジャース)について言及した。

 元中日の助っ人イ・ジョンボム氏を父に持ち、韓国球界随一とされるポテンシャルは確かな評価を得ている。現在25歳のイ・ジョンフは、昨年12月にポスティングでのメジャー挑戦を決意。複数球団による競合の末にジャイアンツと6年1億1300万ドル(約163億8500万円)の大型契約を締結した。

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 いわゆる“ルーキーイヤー”となった今季は、開幕から6試合に出場して打率.292、1本塁打、4打点、出塁率.345、長打率.417とリードオフマンとしてまずまずのスタートを切った。あくまでスモールサンプルに過ぎないが、イ・ジョンフは「パワー不足でメジャーで通用しないのではないか」という懸念は払しょくした感がある。

 ゆえに韓国メディアは、日本球界が誇る偉才である大谷との比較を惜しまない。持ち前のスター性を比べることで、話題を生み出そうという狙いがあるのかもしれない。

 ただ、そうした母国メディアの“煽り”を、当のイ・ジョンフは真っ向から嫌う。

 現地時間4月2日に行われたドジャース戦後に韓国の日刊紙『朝鮮日報』などの取材に応じた25歳は、「大谷と比較される点についてはどう考えていますか?」と問われ、「なんでも僕が比較されるかがわからないし、大谷選手が知ったら気分を悪くすると思う」と困惑気味に回答。そして、「大谷選手はすでにメジャーリーグの歴史に多くを残している選手で、僕はまだ(メジャーで)始めたばかりの選手です」と謙虚に語った。

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