大谷翔平の“圧巻ショー”に米地元局も脱帽! エ軍OBはライナー弾に「あれだけ崩されても打てるなんて」と愕然【プレーバック2023】
2試合連続でノーヒットとなっていた大谷は圧巻の一発で存在感を示した。(C)Getty Images
投手として10勝5敗、防御率3.14、167奪三振、打者としては打率.304、44本塁打、OPS1.066を記録するなど、驚異的な活躍を見せた大谷翔平。メジャー日本人初となる本塁打王に輝き、2度目となるア・リーグMVP受賞の期待が高まっている二刀流は、怪我で戦線離脱という無念の結末でシーズンを終えた一方、ファンの記憶に残る大きなインパクトを残した。ここでは日本の至宝が今シーズンに見せた印象的なパフォーマンス、出来事を『CoCoKARAnext』のヒット記事で振り返る。今回は、3試合ぶりとなる10号本塁打を放った5月のオリオールズ戦だ。記事初掲載:2023年5月19日
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大谷翔平(エンゼルス)に始まり、大谷翔平に終わる一戦だった。
現地5月18日に敵地ボルチモアで行なわれたオリオールズ戦に大谷は「3番・指名打者」で先発出場。初回に3試合ぶりとなる10号本塁打を放ってチームを勢いづけると、同点で迎えた終盤8回には値千金となる決勝のタイムリー内野安打をマーク。5打数2安打2打点という出色の活躍を見せた。
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最初の見せ場は早々に訪れた。1回無死無塁の局面で打席に立った背番号17は、相手先発のタイラー・ウェルズが投じた2球目、外角高めに抜けたチェンジアップを強振。打球は綺麗な放物線を描き、右中間スタンドに着弾する10号ソロとなった。ちなみにこの一発で大谷はメジャー3年連続5度目の2桁に到達。日本人選手では松井秀喜氏以来の快挙となった。
圧巻のパワーを見せつけた大谷は足でも魅せる。エンゼルスが8回にジョバンニ・ウルシェラがセンター前ヒットで同点とし、なおも2死満塁という勝ち越しの絶好機で打席に立つと、オリオールズ6番手ダニー・クーロムが投じた初球外角低めのスライダーを巧みに一、二塁間に飛ばす。鋭い打球は敵一塁手のライアン・マウントキャッスルに横っ飛びでキャッチされるも、大谷は全力疾走。颯爽と一塁ベースを駆け抜けて値千金の勝ち越し打としたのだ。