大谷翔平は“神様”を越えた 米名物記者が”二刀流”比較論に見解「ルースは100マイルなんて投げていなかった」
投打で異次元のパフォーマンスを見せ続けている大谷。彼の図抜けた存在感はルースを越える水準にあるようだ。(C)Getty Images
往年の大打者ベーブ・ルースが最後に二刀流でシーズンをやり通してから約104年――。現代に表れた二刀流の偉才、大谷翔平(エンゼルス)は、「野球界の神」と称された男すらも越えてしまったのかもしれない。
大谷の異能は今まさに球界を席巻している。そんな圧倒的な娯楽性をデータでもって解析し続けている名物記者が、日本の至宝がいかに図抜けているのかを語った。現地6月2日に公開になった米野球専門ポッドキャスト番組「Foul Territory」に出演したMLB公式サイトのサラ・ラングス氏だ。
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日夜ありとあらゆるデータや記録を自身のツイッターで紹介し、ディープな野球情報を発信しているラングス記者。米球界でも人気を博している彼女は元ホワイトソックスの捕手で、番組MCのAJ・ピアジンスキーから「最近じゃ『ショウヘイが出ているから、何か歴史が変わるわ』ってまるで当たり前になってしまったよね」と振られると、「マイナーには二刀流をやる選手が何人かいるけど、オオタニのようなレベルで行なう人は誰も出てこないと思う」と断言。そして、何かと比較されるルースとの違いを強調した。
「私たちは幸いなことに、オオタニが502奪三振を記録したことで、ようやく彼をベーブ・ルースと比較することはなくなった。それは終わった。もちろん、ルースを批判するつもりはないけど、彼は100マイル(約160.9キロ)の速球なんて投げていなかったし、100マイルを投げるピッチャーとも対戦したことがない。さらに450フィート(約137メートル)超えの本塁打も放ったことがなければ、打球速度115マイル(約185キロ)を記録したこともない」