一目見ればわかる「モノが違う」逸材 横浜高の最速150キロ1年生右腕・織田翔希とは何者か
村田浩明監督が常々語っているのが、「織田は投げるたびに成長している」という言葉だ。織田の能力に惚れ込み、1年夏から大事な試合で起用し続けてきた。夏の準々決勝(対桐光学園)で先発に抜擢し、6回途中2失点と試合を作った。ひとつひとつの経験を力に換えて、順調な成長曲線を描いている。
取材ではついつい、「ライバルは?」「同世代で意識する投手は?」と聞いてしまうことが多いが、これまで特定のピッチャーの名前が出てきたことはない。そこにはこんな理由がある。
「(意識する投手は)いないです。あまり周りを見ていなくて、自分自身のことに集中するのが、一番大事だと思うので」
注目度の高さに関しても、さほど気にしていない。
「ネットの記事とかは、あまり調べていません。(記事をたくさん見ると)天狗になるというか、達成感が生まれそうなので。達成感が生まれると、衰退していくと思っています。まだまだ、上を求めてやっていきたい」
この冬、さらなる進化を求めて、トレーニングに励む。選抜のマウンドで、どれほどのピッチングを見せるか。逸材右腕の物語はまだ始まったばかりである。
[文:大利実]
【関連記事】【巨人】世界一捕手、甲斐拓也入団でどうなる、正捕手争い 注目集める4捕手の「適材適所」
【関連記事】甲斐拓也の入団決定で巨人の「捕手事情」が“激変” 35歳捕手の行方は?「人的補償」にファンは戦々恐々
【関連記事】巨人に「絶対的な司令塔」が誕生へ 「最強のW守護神」とのコンビで終盤にもたらす“安心感” 他球団にとっては脅威に