【第2回】「モルゲッソヨ」からのスタート――武田翔太、韓国文化への適応とバンデンハーク&キム・ソングンの助言
このインタビューの当日も、韓国プロ野球界の“レジェンド監督”と連絡をとったばかりだった。
「キム・ソングンさんと電話しました。『韓国に行きます』って報告したら、『日本人が一人来るって話を聞いていたけど、お前か』と言われました(笑)」
すでに仁川での住まいも決まり、近所に「人生で一番おいしかった」というコーヒーショップも見つけたという。
「コーヒーが好きなんですけど、この前行ったときに、家の近くでめちゃくちゃおいしい店を見つけてしまって。三日連続で通いました。『人生で飲んだコーヒーで一番うまかった』って本気で思いましたね。そこに毎日行くのが楽しみです」
12月中に引っ越しを済ませ、自身はトレーニングや各種手続きで韓国と日本を行き来する予定だ。その後はアメリカ・シャーロットの施設で再びトレーニングを行い、2月のフロリダキャンプに合流する。
「実質、1〜3月はほとんど日本に戻れないと思います。家族は子どももまだ小さいので、レギュラーシーズンが始まる頃までは日本に残ってもらう予定です」
福岡から仁川までは飛行機で約1時間半。空港から球場までも車で30分ほどと距離的な負担も少なく、新天地での生活環境についても具体的なイメージを膨らませている。
新しい国、新しいリーグへ。武田は不安も笑いに変えながら、一歩ずつ新シーズンに向けた準備を進めている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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