IL入り今永昇太の診断結果は軽傷で首脳陣楽観視も、求められる慎重な調整

今永の一日でも早い復帰が待たれる(C)Getty Images
最悪の事態は免れたということか。カブスは現地5月5日(日本時間6日)、今永昇太を左太もも裏の張りのため、15日間の負傷者リスト(IL)に入れたと発表した。同日のジャイアンツ戦に9-2勝利後の会見。クレイグ・カウンセル監督は想定以上に「軽傷」であったことを強調した。
「軽傷だった。今後も彼を100%の状態に戻すため注意を払わなければならないが、全体的にはとてもいい知らせだ」
先発した4日のブルワーズ戦の6回、一塁へベースカバーに走った際に故障を発生した。患部を手で押さえ、自ら歩いてベンチに退いていた。5日にMRI検査を受け、その画像を確認した指揮官は、安堵の表情を浮かべていた。今永がIL入りし、代わって救援右腕のギャビン・ホロウェルが傘下3Aから招集された。
とはいえ復帰には「2週間以上はかかるだろう」との見通しも付け加えた。今永はこれまで、左肩の不安を訴えることが多く、2020年10月には左肩のクリーニング手術も受けた。一方で下半身の故障とは無縁で、左太もも裏を痛めたのは初めて。焦って復帰時期を早めれば癖になりやすい厄介な箇所でもあり、慎重な調整が求められる。
ジェド・ホイヤー球団社長兼編成本部長も試合前に取材に応じ、同様の考えを述べた。
「この種のケガで一番大事なのは、シーズンの残りの期間、健康を取り戻すことだけではない。ただ戻るのではなく、以前のフォームを維持すること。それには時間がかかるかもしれない」