「全力で腕を回したのがドラマの始まり」森下翔太の"神の手タッチ"はどのように起きたのか 球界OBの考察「甲斐は最終的にタッチはできたのかもしれないけど…」
8回の森下の走塁シーンについては、まずは三塁ベースコーチの好判断をたたえた。
大山の遊撃への当たりを泉口が肩に当ててはじいた。「一瞬(三塁ベースコーチが)腕をゆるめたけど、はじいた瞬間から全力で回している」「これがドラマを生むきっかけになった」「ちゅうちょなく回したのがドラマの始まり 神走塁を生んだ」として三塁ベースコーチを務める田中秀太内野守備走塁コーチの判断も大きかったとした。
その上で、注目の本塁クロスプレーについては捕手の甲斐はタッチはしているというコメントに触れながらも、「どこで触れたのかというのは分からないと思う」「最終的にタッチはできたのかもしれないけど、それをいうんだったら、俺は森下の右手がベースについていると思う」とコメント。
「甲斐が(森下に)タッチしたという前に、(森下の)右手がベースについていると思う」と甲斐のタッチを2度かいくぐった上で、最終的には森下の右手が先にホームベースについていたという見解をのべた。
帰ってから何回も同プレーシーンを見直したとして「森下の執念だな、森下の貪欲な姿勢、意欲が勝利を呼び込んだ」とたたえた。
一方で高木氏は退場となった阿部監督の心情を慮る場面もあった。判定の根拠を求めて退場となったことに「やっちゃいけない行為かもしれないけど、勝負師としては、確認したかったんだと思う」と気遣った。
いずれにせよ、巨人はこれで連敗と首位阪神に5.5ゲーム差をつけられた。伝統の一戦、最終3戦目は何としても負けられない戦いとなりそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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