「全然結果が出せなかったので」――WBCで募った悔恨の念 主砲・牧秀悟が体感した“世界一を争う日々”での葛藤【DeNA】

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相川新体制下でも主力としての活躍が期待される牧にとって、今春のWBCは小さくない財産となった(C)萩原孝弘

世界の一線級の投手たちと対峙した貴重な経験

「もちろん試合に出たくて行っていました。結果的に出られましたけれども……全然結果が出せなかったので、そこは本当に課題だと思いました」

 今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での戦いを終えた牧秀悟は、淡々と事実を受け止めた。2019年の日米大学野球選手権大会で代表初選出をされて以来、プロ入り後も日の丸を背負い続け、世界に立ち向かってきた。2023年のWBCでは、世界一を経験。だからこそ「レギュラーとして世界一」という想いは強かった。

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 一人の野球人として夢を描き、チームの連覇も目指していた今回のWBCだったが、結果は準々決勝でベネズエラに惜敗。自身も打率.154(13打数2安打)と打てずに終わった。前回大会は控えに甘んじていた牧だが、今大会は5試合中4試合でスタメン出場をしていただけに、余計に悔しい気持ちが募っていた。

 ただ、その経験は貴重だ。世界の一線級の投手たちと対峙した牧は、「野球文化も違いますし、投げ方も間合いも違います」と証言。WBCという至高の舞台で戦えたからこその経験は財産となった。

 最終的に世界制覇まで駆け上がったベネズエラとの対戦中も「すごい選手がいっぱいいるなと思いながら見ていた」という牧は、「それもいろいろな日本の選手と話し合いながら、いいヒントを貰えたと思っています」と自身のレベルアップにつながる手がかりを、貪欲に吸収した。

 当然ながら、日本人のトッププレイヤーと同じ時間を過ごしたこともプラスになった。

「いろいろな方に自分にないものを教えてもらうことが多かったです。(鈴木)誠也さんや(岡本)和真さん、森下(翔太)は同じ右バッターですし。近藤(健介)さんとは宮﨑から一緒だったので、よくバッティングの話をさせていいただきました」

 右左の違いはあれど、日本球界屈指の強打者たちの“教え”には、「理にかなっていることを、こうしたほうがいいよって教えて下さいました」と感謝。レギュラーシーズン開幕が間近に迫る今、その教えを身体に覚え込ませ、ブラッシュアップさせようとしている。

「それを自分ができるようになるのは時間がかかりますけれども、もうやっていくしかないと思っています」

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