「全然結果が出せなかったので」――WBCで募った悔恨の念 主砲・牧秀悟が体感した“世界一を争う日々”での葛藤【DeNA】

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大谷と鈴木とベンチで談笑する牧。こうした何気ない経験も彼にとっては糧となる(C)Getty Images

言葉以上に、背中で引っ張る「覚悟」を

 目前に迫るペナントレースの幕開け。球団の悲願であるリーグ優勝に向け、相川亮二新監督が就任したチームは邁進している。当然ながら頼りにされる牧も「(相川)亮二さんの下、新しいベイスターズが始まる。楽しみです」と鼻息は荒い。

 だが、WBCという短期決戦の激闘と、143試合の長丁場となるペナントレースは別物。プロ6年目となり、チームリーダー的存在の牧はそれを明確に理解している。

「しっかりとコミュニケーションを取りながらチームに馴染んでいきたいです。1年間長いですからね。いきなりというよりは徐々に徐々に行ければいいと思います」

 慎重に自らがベストパフォーマンスを出せるコンディションを整え、勝利への貢献を第一に考える。相川監督の方針の下、今季はトップバッターを任される公算も高いが、「慣れてはいないですけど、チームに勢いをもたらすことのできる打順でもある。なので、勉強しながらやっていきたいですね」とフォア・ザ・チームの姿勢は不変だ。

「キャンプの時から引き締まっていましたし、緊張感のある中でやっていたのは、いまも変わっていないと思います」

 相川監督の掲げる「当たり前のレベルを上げる」というチーム方針が進んでいる。その実感を口にする牧は「いい準備をして開幕を迎えたい」と意気込んだ。

 他でもない相川監督も現役時代に日の丸を背負い、国際大会の重みを肌で知るひとりだ。

「僕もWBCの第1回と第3回に出させてもらいました。やっぱりすごいというか、本当に大舞台でした。僕ら日本人の気質として、世界大会をすごく大事にしていて、しっかりとそこに向かって準備をしていく文化がありますよね。WBCやオリンピックでの絶対に勝たなくてはいけない、優勝しなくてはいけないという中でのチームでの取り組み方は、僕の中では大事な経験でした」

 独特な緊張感。そして重圧を知っているからこそ、牧が持ち帰った“経験”の還元にも期待を寄せる。

「彼が感じたことをチームに共有していくことで、チームも上がっていくと思います。そういう舞台を経験した選手の話だけでも、チームにとってプラスだと思います」

 牧自身も「ピッチャーでも、野手でも、いろいろな選手に、『準備はどうしていたのか』を聞かれますね。こういう所に集まる選手たちは、ひとつの準備にどれだけの時間をかけているのかはすごくわかりましたから」と、その気概は指揮官と同じだ。

 選ばれしものにしか目にできないスターたちの一挙手一投足。「自分から何かを伝えるよりも、自分が感じたことを聞かれたら答える位の感じのほうがいいのかなと思います。行動で示していければとも思います」。昨年までキャプテンを務めていた男は、言葉以上に、背中で引っ張る覚悟を固めている。

 国際舞台の一発勝負から、長丁場のペナントレースへ。将来的なメジャー移籍も見据えるスラッガーは、WBCで得た宝物を武器に、横浜へ歓喜を運ぶ使命を全うするため、さらなる成長を誓う。

[取材・文/萩原孝弘]

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