「若手がレベルアップしている」トンプソンルーク氏が語るシックス・ネーションズの魅力とは
──アイルランドの強さは、トンプソンさんが2017年に1度対戦した時とワールドカップとで、違いましたか?
「アイルランドはレベルアップしていました。とてもよくなっていた。でも、ジャパンはもっとレベルアップしていました。だから勝つことができたんです」
──強いスコットランドも撃破しました。
「あの試合は前の日に台風があり、試合ができるように周りがいろいろやってくれたことがうれしかったですね。ジェイミー・ジョセフ(日本代表ヘッドコーチ)が周りの雑音をブロックアウトして、ゲームプランに集中することができました。ジャパンのスタイルをちゃんと貫けたから、素晴らしい結果になりました」
──ウェールズの印象はいかがですか?
「強いチームです。経験ある選手と若い選手のコンビネーションがいいですね。新しいスタイルになってもっとおもしろくなると思います。シックス・ネーションズではイングランドやフランスが注目されがちですけど、たぶんウェールズの方が強いと思います」
──イタリアについては、2018年の日本vsイタリアをテレビで応援していたそうですね。
「そう。特に勝った試合(同年6月9日の1戦目)ですね。トニー・ブラウンが作り上げたジャパンのプレースタイルがすごくおもしろくて、また代表でやってみたい、まだできる、と試合を見ながら思っていました」
──昨年、見事に代表復帰を果たし、ワールドカップは4大会出場。母国であるニュージーランド(2011年)と長くプレーした日本(2019年)の両方の大会で活躍されました。
「桜のジャージを着る瞬間は毎回誇りに思います。場所はどこであっても関係ありません。でも、その両方の大会に出場できたことはすごくいい経験です。生まれた国と住んでいる国でプレーできたことは素晴らしいメモリーですね」
──14年間プレーした日本はどういう国でしたか?
「すごく特別な国です。僕の心は半分日本人です。プレーした三洋電機、近鉄、サンウルブズ、ジャパンに対しては、誇りと感謝の気持ちでいっぱいです。いただけたチャンスの全てに感謝しています。ニュージーランドに帰りますけど、仕事もあるので毎年日本に戻ってきます。それができるのがうれしいです。特に(所属した近鉄の本拠地の)東大阪はたくさんの友達がいる、僕の実家ですからね」
1月に現役を引退し、生まれ育ったニュージーランドに帰国後すぐに牧場経営の準備を始めるというトンプソン氏。今回はその直前のインタビューとなった。今後も大きく変化していきそうな日本のラグビーはもちろん、これまで対戦してきたシックス・ネーションズ各国の動向も母国ニュージーランドからチェックし、末永く見届けてくれるはずだ。
140年近い歴史と伝統を誇る「シックス・ネーションズ」。ヨーロッパのラグビー強豪6カ国が参加して行なわれる大会の模様をWOWOWでは全15試合生中継でお届けする!
[文/構成:ココカラネクスト編集部、取材協力:WOWOW]
◆◆◆ WOWOW番組情報 ◆◆◆
★『ラグビー欧州6カ国対抗戦 シックス・ネーションズ』
【放送日】~3/14(土)全15試合生中継!
<第3節>
イタリアvsスコットランド 2/22(土)よる11:00~[WOWOWライブ]
解説:栗原徹 / 実況:赤平大
ウェールズvsフランス 2/22(土)深夜1:30~[WOWOWライブ]
解説:大西将太郎 / 実況:鈴木健
イングランドvsアイルランド 2/23(日・祝)よる11:45~[WOWOWプライム]
ゲスト:高橋光臣 / 解説:廣瀬俊朗 / 実況:住田洋
■その他の放送予定は、WOWOWラグビーオフィシャルサイトをチェック!
http://www.wowow.co.jp/sports/rugby/