シーズン15勝、防御率1.67の菅野智之でも受賞ならず 沢村賞の選考基準をめぐって賛否両論うずまく理由「時代に合わなくなりつつある」

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 一方、今季も複数項目をクリアした投手はいるが、高い牙城は崩せなかったことになる。 

 受賞はならなかったが、巨人・菅野は近年低迷が続いていたが、今季は15勝と大きくジャンプアップ。直球のキレも戻り、4季ぶりのリーグ優勝の立役者の一人となった。

 2年連続最下位からリーグ2位と躍進した日本ハムでは開幕投手も務めた伊藤がシーズン通して、存在感を示した。26試合に登板し、18試合でQS、5完投は立派。まさにチームを支える快投で投手陣の先頭で引っ張った。

 今回の選考結果をめぐってはファンの間でもSNS上では「突出した選手がいなかったから仕方がない」と選考に理解を示す声がある一方で、投手分業制が進む中で「年間200イニングは厳しい」「(選考基準が)時代に合わなくなりつつある」という指摘もある。

 先発完投型の選手をたたえる賞という枠組みの中で、令和の野球界にも新たな見識、選考基準の見直し、アップデートが必要ではないかという声だ。

 果たして来季以降、沢村賞に該当する投手は再び現れるのか。引き続き、注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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