米球界で声価が高まる菅野智之 セ界制覇を“置き土産”にした巨人エースは1年16億円が妥当?「ササキより現実的な選択肢」
巨人からメジャー移籍を目指す菅野。(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext
日米両球界のストーブリーグ情報が「ロウキ・ササキ」一色となった。11月9日にロッテが佐々木朗希のポスティングによるMLB球団への移籍に向けた手続きを開始することを正式発表した。
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これによって佐々木は申請手続きを進め、正式公示後45日間で全30球団との入団交渉が可能になった。かねてからメジャー志向を公表してきた“令和の怪物”がついに大舞台へと駆け上がるとあって、米メディアも野球関連の話題においては佐々木のトピックで溢れかえった。
十数球団による大規模な争奪戦も予想される佐々木。日本から海を渡る23歳の若武者に熱視線が注がれる中で、奇しくも時を同じくしてNPBからのメジャー移籍を決めたベテラン右腕にも注目は集まっている。巨人から海外FAとなった菅野智之だ。
35歳となった今季の菅野は、巨人のセ・リーグ制覇に貢献する快投を披露した。24試合先発で、15勝(3敗)、防御率1.67、WHIP0.94を記録。さらに守備の関与しない与四球、奪三振、被本塁打で表す指標『FIP』も2.58の高スタッツで、文字通りエース級の働きを見せた。
優勝を置き土産にMLBに挑戦する菅野。老いてなお意気軒昂という様子の右腕の現状に米メディアの評価は上々だ。米老舗誌『Sports Illustrated』は「ササキ(佐々木朗希)以外にも日本からやって来る投手には選択肢がある。いくつかの球団にとってトモユキ・スガノは、より現実的な選択になり得る」と絶賛。「彼はササキほどの将来性を持った選手ではないが、先発ローテーションの一角を任せられる興味深い存在だ」と論じた。