米球界で声価が高まる菅野智之 セ界制覇を“置き土産”にした巨人エースは1年16億円が妥当?「ササキより現実的な選択肢」
無論、懸念材料がないわけではない。来年に36歳となる菅野の運動面での不安はやはり拭いきれない。米メディア『The Atheltic』のティム・ブリットン記者は、「“オールドルーキー”となるスガノはかつてNPBからMLBにやってきたイシイやヨシイのような他の日本人先発投手と同様で、ある程度の計算はできるが、第一線の投手ではない」とキッパリと指摘している。
しかし、『Sports Illustrated』は「スガノとは1年1100万ドル(約16億5000万円)が妥当だろう」と具体的な契約規模を挙げ、「彼を獲得することは多少のリスクがあるだろうが、それは市場に出ているどんな選手にも言える」と断言。そして菅野との契約を前向きに伝えている。
「彼がキャリアを通してやってきたことを考慮すれば、1年1100万ドルはポジティブなものと言える。もし失敗に終わったとしても、獲得球団にとって大きな問題になるほどの金銭的負担はない。そして、オフシーズンの行方を左右させたり、他の契約を台無しにするほどの予算幅ではない」
佐々木フィーバーが起きている米球界の移籍市場にあって、菅野がどれだけの評価を受けるのか。それはメジャー移籍を志す選手たちの指標になり得るという意味でも注目に値する動静となる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】佐々木朗希の“早期挑戦”に米衝撃 「お買い得契約」が成立する状況にMLB球団幹部は歓喜「給与が重要ではなくなった」
【関連記事】今オフは捕手大シャッフルか FA戦線で注目集める「世界一捕手」と「球団名」
【関連記事】【巨人】虎の主砲、大山悠輔を獲得調査報道 禁断のTG移籍は実現するか 「本気度」と「実行例」とは