ヤクルト3連覇へ大事な「2つのポイント」 ラミレス氏と宮本慎也氏が語る「キーマン」とは
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連日日本中を湧かせているワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンの戦いぶり。3大会ぶりの世界一を目指し、大いに盛り上がりをみせる一方で、プロ野球は開幕まで残り2週間を切り、各チームオープン戦など最終調整をはかっている。
リーグ2連覇を果たしたヤクルトは、昨季38セーブを挙げ連覇に大きく貢献した守護神・スコット・マクガフ投手が退団。3連覇へ向けては新・守護神を中心とした投手陣の強化が必須とされている。
そんなヤクルトについて、OBの宮本慎也氏がアレックス・ラミレス氏の公式YouTubeチャンネル「ラミちゃんねる」に出演。
3連覇へのキーマンとなる存在について語った。
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リーグ連覇へ必要なポイントとしてまず宮本氏が挙げたのが抑えだ。
前述の通り、昨季までチームの抑えを務めてきたマクガフの退団にともない、新たな抑えピッチャーを確立させる必要がある。
その守護神候補の筆頭に名を挙げられているのが、昨季マクガフと共に「勝利の方程式」としてリリーフ陣を支えた清水昇投手(26)だ。
昨年も50試合に登板し、5勝4敗、防御率1・16。2020年、21年は2年連続最優秀中継ぎ投手賞のタイトルも獲得するなど、今やブルペンの中心的存在だ。
そんな清水には、ラミレス氏も、「ここ数年セットアッパーとして非常に素晴らしい活躍だった」と太鼓判。
これまでの功績を踏まえると、清水を配置転換させる可能性は大いに考えられるが、一方で、同氏は「抑え投手のメンタルは全然違うもの」とメンタル面での抑えのむずかしさについても言及。
その上で清水の抑え転向の可能性について、「彼なら20〜25セーブは可能だと思うが、3連覇のためには30セーブは必要。それができるかどうか」とコメント。
これについて宮本氏も、「僕も同意見。8回は清水に任せた上で、抑えは新しい投手を持ってきた方が良い」と、清水には従来の役割を任せた上で、新たな守護神候補を配置したほうが良いとする自身の見解を述べた。現在は新外国人のケラを含め、クローザー候補がしのぎをけずっている中、高津監督の決断も注目を集めそうだ。