【ヤクルト】中村優斗の一本釣り成功は大きい 2位・4位は村上&山田の“後継者”指名で「補強ポイント」合致のドラフトに
4位で指名された健大高崎高の田中陽翔(18)は、高校通算21本塁打をマークした強肩強打の大型遊撃手。父・充さんはヤクルトとロッテでプレーしていた。二塁は山田哲人が来季33歳を迎える。“後継者”の育成も重要で、山田も遊撃から二塁へコンバートして活躍しただけに、山田と同じ道を歩み、将来はチームの顔としての期待もかかる。
5位には、四国アイランドリーグplus・愛媛マンダリンパイレーツの捕手・矢野泰二郎(22)が指名された。送球の正確性、フットワークの良さに定評のある捕手で、1年目からポジション争いに加わりたい。
支配下だけでなく、育成で2人の投手も指名できた。育成2位の愛媛マンダリンパイレーツ・廣澤優(23)は、193センチ100キロの体格から最速158キロを投げ込む本格派右腕。一方、育成3位のオイシックス新潟アルビレックスBC・下川隼佑(24)はアンダースローの技巧派右腕で、今季は40試合に登板して4勝8敗、防御率は3.86、102奪三振をマークしてイースタンリーグの奪三振王に輝いている。
2人とも育成での指名とはいえ、それぞれの特長を生かし、早くから支配下として1軍の戦力になって欲しい投手だ。ヤクルトは支配下・育成を合わせると満点に近いドラフトだったように思える。
[文:別府勉]
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