WRC、勝田貴元初優勝、日本勢34年ぶりの快挙で期待される「今後の広がり」

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 ただ、ラリー界のレジェンドで昨年3月に他界した篠塚建次郎さんの名前を一度は聞いたことがあるかもしれない。1980年代後半から90年代前半にかけてはF1ブームが日本を席巻したが、それとは別にオフロード車が大流行し、通称〝パリ・ダカ〟と呼ばれたパリ・ダカール・ラリーがメディアでも取り上げられた。シンガーソングライターの松任谷由実もパリ・ダカの魅力に惹かれ、大会に随行したことがある。そのころに活躍したのが篠塚さんで、98年の大会では総合優勝を遂げた。

 WRCもかつては三菱やスバル、トヨタのほか日産、マツダ、スズキなど日本のメーカーがこぞって参戦。三菱ランサー、スバル・インプレッサなど競技に出場する車両が人気を集めたが、現在は自動車離れも進み、競技車両もトヨタ・ヤリスをはじめとするコンパクトカーが主体。ラリー関係者も「ワークス活動を続けるメーカーは少なく、トップカテゴリーはトヨタ、韓国のヒョンデ、フォードがエントリーするのみ。ヒョンデも昨年末にWRC撤退の報道が出たほど」と事情を語る。

 WRCの日本戦は2022年から「ラリージャパン」の大会名で愛知、岐阜の両県で開催され、今年5月の大会では初めて名古屋市の名古屋城の旧城郭内でオープニングセレモニーが実施される予定。地元のトヨタも盛り上げようと必死だ。日本人のWRC優勝は無論、快挙でもある。「勝田貴元」の名前は果たして全国区になるか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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