中日・木下拓哉が国内FA権行使を明言 チームの捕手事情、FA市場の状況は?

タグ: , , , 2024/11/12

 ただ、23年以降は故障等で精彩を欠くシーズンが続いており、今季は74試合出場に終わった。特に深刻なのが盗塁阻止で、5月末まで19回連続で失敗。かつてのクオリティを出せずにいる。

 そんな中、球団は今秋のドラフト4位で石伊雄太(日本生命)を指名。強肩が持ち味の社会人ナンバーワン捕手と、木下の指名時と似た評判だ。

 現状の中日捕手陣は木下以外に守備型の加藤匠馬(32歳)、打撃に優れた宇佐見慎吾(31歳)が日替わりでマスクを被る状況。ただ、加藤は打力が弱く、宇佐見はブロッキングに難があるため、決め手に欠ける状況だ。そして、次代の正捕手候補・石橋康太(23歳)はなかなか殻を破れずにいる。来季いきなり石伊が開幕スタメンを張っていてもおかしくない。

 この状況を前提とした上で、木下はFA権行使を決断したのだろう。

 ちなみに、今オフのFA市場は捕手の動きが注目されている。

「甲斐キャノン」でおなじみ・甲斐拓也(ソフトバンク)、強打で鳴らす大城卓三(巨人)を筆頭に、梅野隆太郎&坂本誠志郎の阪神勢も権利行使の可能性が考えられる。木下は推定6800万円のBランクとされ、獲得球団は人的補償のリスクを背負う。上記4選手が権利行使をした場合、木下はどのような立ち位置になるのか。それは今後の動き、交渉次第になる。

[文:尾張はじめ]

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